2006年11月02日

セッション1リプレイ/その2・趣味のうるさい領主さま

第1回はこちら

GM「……で、メイさん。あなたはそうだとは知りませんが、その村の近くを歩いています。ちょうど丘にさしかかってところでピクニック気分」
メイ「もう、天気がいいからルンルン気分でぼへ〜と」
GM「歩いているのは、わりと見通しのいいところなんだけど、そうですねえ、ここで感知のロールをお願いします」
メイ「いきなり?」
GM「難度は11。まあ、出るでしょ(メイの感知は6あるので成功率は5/6)」
メイ「……うわっ、ギリギリ!(笑)」
GM「え〜と、丘のちょっと高いところからガサガサって音が聞こえました。もう一度同じロールを」
メイ「……やべっ、失敗したっ」
GM「おやおや。なんか自分を襲おうとしている気配を感じましたよ?」
メイ「殺気!?」
GM「うん。斜め上の茂みのところから感じるが、何がいるかはわからない」
メイ「……とりあえず様子をみる」
GM「そこから、低いうめき声が聞こえてくるんですよ。うあ〜うあ〜って」
メイ「え〜っ、それって怖い?」
GM「危険感知失敗してますからねえ。とにかく、何かうなってる」
メイ「じゃあ、声をかけてみる。『どうしました〜?』」
GM「……け……」
メイ「け?」
GM「……す……て」
メイ「あれ、もしかして『助けて』って言ってるの? うめき声って木の上からだっけ?」
GM「どっちかというと茂みの中」
メイ「それでは近づいてみましょう」
GM「人の気配を感じましたよ」
メイ「……もうちょっと近づいてみる」
GM「そこにはけがをしている人がいました。装備とかは何もつけていません。とりわけ脚のけががひどくて動けないようです」
メイ「とりあえず話しかけてみよう」
GM「その人はうめきながらどこかを指差しています」
メイ「その方向をみると?」
GM「風車がくるくる回っています。牧場も見えて、牛らしきかげもあります」
メイ「もしかして、あそこに行きたい?」
GM「と、ここで人に出会えた安心感からか緊張の糸が切れたかのように気を失いました。ちなみに若い男で、身なりはけっこうよさげです」
メイ「……とりあえず考えさせてもらいましょう。う〜ん、う〜ん」
GM「では、ぼちぼち姉さん(アルトリア)登場して下さい。傷ついた人を前にして、狼少女がうんうんうなっているところです(笑)」
アルトリア「何やってるのよ、あやし〜わね〜(笑)」
ギスカール「食べてもいい?」
GM「まあ、食べようとしているようにも見えなくもない(笑)」
メイ「『これ、おいしい?』みたいな(笑)」
GM「見たところ、狼少女は冒険者風で、倒れているのはどこかのボンボンって感じかな〜」
アルトリア「ボンボンか〜」
GM「そのボンボンはけがをしているようです。どうやってけがをしたのかはわかりませんが」

アルトリア「(ピキーン!)……助けたら、お金がもらえるぞっ!」

一同爆笑

ギスカール「こわっ!」
GM「そういう発想でいくんだ!」
アルトリア「これはいい金づるになるかもしれない! 最近路銀も尽きてきたしね〜(笑)」
GM「うっわ〜、めっちゃ現実的なキャラクター」
メイ「すごいモノローグ……」
アルトリア「ここで一発恩を売っちゃって、ひともうけしちゃおっかなっ! ……ということで、こっち(メイ)に声をかけたほうがいいのかな。『ちょっとちょっと。あんた何やってるの?』」
メイ「え、え、えっ? と、とりあえず様子をみてる? いや違う?」
アルトリア「まさか、食べようとしてるんじゃないでしょうね〜。やめてよ〜、私の金づるなんだから〜(笑)」
メイ「とりあえず、通りかかったらうめき声が聞こえて、倒れてただけなんですけど〜」
GM「それを信じるかどうかだけどね」
アルトリア「狼少女の見かけは?」
メイ「ちょっとぼけ〜としてる感じ。ちびっこくて」
GM「見た感じ、難しそうなこと考えているようには思えない(笑)」
メイ「実際考えてないし(笑)」
アルトリア「う〜ん、私をだまそうとしてるにしては、ちょっと抜けてそうに見えるしね〜」
メイ「ぎくっ。何かイヤなこと考えているような気がする。気がするだけだけど」
アルトリア「じゃあ、たまたまと言ってるのを信用してみることにしよう。ここに倒れているのを見たの?」
メイ「うん。で、向こうを指差したんで、そっちに連れて行こうとしたんだけど〜、ちょっとしんどいなって」
アルトリア「持ち運べないってこと?」
GM「確かに、メイの体型ではひとりでは厳しいかと思う」
アルトリア「仕方ないわね、私が運ぶとしようかしら」
GM「さすが、かっこいい!」
アルトリア「よっこいしょっと」
GM「……って、肩にかつぐの?(笑)」
アルトリア「それはないって(笑)。とりあえず、肩かそうかしらね」
メイ「本当は足ひきずって運ぶつもりだったけどね」
GM「『……あ、あなたは?』」
アルトリア「は〜い、けがしてるんだから静かにしましょうね」
キナガート「ここはむしろ丸太に両手両足しばりくりつけて……(笑)」
アルトリア「エイホ、エイホって?(笑)」
メイ「身長差があってつらそうだよ」
GM「『ああっ、背中が、背中がこすれてっ!』(笑)」
アルトリア「じゃあ、言ってる方に連れて行きましょう」
GM「それでは助けてくれたということにします。で、そこにたどりつくと、村人が気づいたらしくて、『アストラルさま〜』とか言って近づいてきたよ」
メイ「なに、なに?」
GM「そこらへんにいた人が2、3人ほどが気になって集まってきた、と」
ギスカール「アスラン様?」
キナガート「……思っていても言わなかったことを(笑)」
GM「では、そいつの名前は以降『アスラン』ということで(笑)。他にも村人が集まってくるあたり、村の中ではえらい人らしい。さっきも言った通り、若いんやけどね」
アルトリア「ボンボンっぽいし、もしかしてえらい人?」
GM「『何を言ってるんですか、領主さまですよ! もしかして何かからアスラン様を助けてくださったんですか?』」
アルトリア「そうよ! 私たちが助けてあげたのよ!」
メイ「通りかかっただけやけどね(笑)」
GM「『お〜』というどよめきが起こった。そこへちょっと遅れて、なんかどんくさそうな女の子がかけよってくる。何かお嬢っぽい雰囲気の子。その子が『アスラン様〜』って言って近づいてきて……」
メイ「ボテッと(笑)」
GM「まあ、当然この流れならそうなるんだけど。さて、名前は何にしようか。デフォルト名はフィオリーナだけど」
メイ「う〜ん、種はよく知らないからなあ」
ギスカール「あんた(キナガート)は?」
キナガート「……無口だから発言しない(笑)」
GM「じゃあ、彼女はデフォでいきましょう。そのお嬢が『どうなさったのですか?』とアスランに声をかけるけど、アスランには返事する余裕がないらしい」
アルトリア「余裕がないのか……」
GM「『とりあえずは、お屋敷にお連れしましょう』と彼女は言ってる」
アルトリア「そうねえ。まずは寝かしつけないと、けがも治らないわ」
GM「はい。お屋敷というのはこの村のちょっと高いところにあります」
アルトリア「うんうん、バカは高いところがゲフッゲフッ(笑)」
GM「毒舌キャラや!(笑)」
アルトリア「じゃあ、それでいいわね?」
メイ「……えっ、誰に言ってるの?」
アルトリア「あんたに決まってるじゃん! 後ろにいるのあんたでしょ!(笑)」
メイ「そのへんはまかせますよ」
GM「では、その過程で当然神殿の前を通り過ぎていくんだけど、ボニファティウスは『何ですかな、外が騒がしいですぞ』といってちょっと様子を見に行く。そして『領主様がけがをされたとか』という話にもなる」
ギスカール「そりゃたいへんだな」
キナガート「本を読んでいる」
GM「と、わりと余裕な人と無関心な人がいる(笑)。そしてお屋敷につくんだけど、大きさはせいぜい日本人の金持ちがどうこうできるくらいのレベルで、無駄にでかくはない。そこの入り口までいくと、メイド様が現れてですね『どうなさったのですか?』とたずねてくる。ちなみにメイドはヴァーナでネコ耳だ」
メイ「ネコ耳来たよ(笑)」
GM「メイドさんは『あなたがたは?』とたずねてきたよ」
アルトリア「いや、この人が倒れてたんで、危ないなと思って、こちらのほうに連れてきてほしかったみたいなんで連れてきたんです」
GM「フィオリーナもそれを肯定したので、メイドさんは『つまりあなた方は恩人ということなのですね。とりあえず中にお入りください』と言っている。お礼をしなければいけないということだ」
アルトリア「『そんな〜別にお礼なんていいわよ〜』と言いながらひょこひょこついていく(笑)」
メイ「ずかずかじゃないの?(笑)」
GM「身体と心は別なんだ(笑)。で、客間に通されてしばらく待っていると、やっぱりネコ耳のメイド長らしき人が現れて『アスラン様がお呼びです』と言って案内してくれるわけです」
アルトリア「洗脳だ、洗脳(笑)」
メイ「『お部屋をお連れします』ね(笑)」
GM「それでは『アスラン様、お部屋をお連れしました』(笑)。中に入るとアスランがベッドに寝ている。治療はしてもらったようだ。フィオリーナは横についている。アスランは『君たちが私を助けてくれたようだね』とたずねる」
アルトリア「まあ、いちおう助けたことになるのかな」
GM「アスランも、姿は見てるからそのへんはわかっているんだけど。『いや〜、あんなことになるとは思っていなかったよ』と繰言がはじまるんだが、聞いてくれる?」
アルトリア「そういうことを言われると気になるやん。『あんなこと〜? 何やったのよ、いったい』」
GM「今日は、墓参りに行ってたんだ」
アルトリア「墓参りであんなふうに倒れる?」
GM「うむ、うちの墓の入り口が壊されていて、その中に妖魔が住みついていたんだ。まさかそんなことになっているとは思わないから当然丸腰だし、妖魔からは命からがら逃げ出してあそこに倒れていたというわけだ」
キナガート「まあ、せいぜい短剣持ってる程度までか」
GM「素人やしね。ああ、この領主は巨人退治した一族の末裔だから、プレイヤー的にはそこ押さえといて」
アルトリア「妖魔か……」
メイ「お墓参りねえ……」
GM「『こんなことではご先祖さまに面目が立たない』といって、部屋に飾っている絵をちらっと見る」
アルトリア「うん」
GM「そこには、さっき言ったように巨人が描いてあって、それを倒そうとしている4人組のパーティがいる。一番でっかく描かれているのがヒューリンのウォーリア。白く輝く鎧を身につけていて、いかにもこいつがリーダーなんだろうとわかる構図にもなっている。で、このへん(ちょっと奥)におるのが、角が生えてるからドゥアンで、メイスを持っている。服装からみてもアコライトね。次、このへん(手前側)にいるのが……(かきかき)」
ギスカール「ネコ耳だ……」
GM「そいつの服装なんだが、絵の中でも微妙に浮いてるんやけど、どのへんが浮いてるかというと、ドレスというか変にかわいい格好してる。そんで杖を持ってるね」
キナガート「……ゴスロリ?」
GM「……ぶっちゃけていうと『ご奉仕するにゃん』(笑)」
ギスカール「いたたた……」
GM「そして、一番後ろに控えているのが、エルダナーン。スタッフからは火の玉が飛んでる。アスランは『これがご先祖様が戦ったときの絵だ』と説明する」
ギスカール「ご先祖さまって、このネコ? ……違うっつーの(笑)」
GM「……いちおう感知でロールしてもらおう。難度は13」
メイ「またギリギリなんですが」
GM「うーん、プレイヤー発言が当たっているような気がする(笑)。このヴァーナはヒューリンの血がまじってるっぽい。ハーフなんじゃないかな」
メイ「ほう」
ギスカール「お前ならやりかねんなと思ったんで」
GM「言っとくけど、アスランのご先祖さまは男やから」
ギスカール「……えっ!?(笑)」
GM「これは確定事項よ」
キナガート「ということは、いまはやりの女装した……いやいや(笑)」
GM「それいいな」
アルトリア「いいのか?(笑)」
メイ「ていうか、わかってるのはこのネコ耳がハーフってことだけやん」
GM[……と、ご先祖さまの話をひとしきりしたあと、『墓を荒らされるのは困るのだ。というのは、そこにご先祖様が使用した鎧が安置されているんだ』と言う」
メイ「鎧か……」
GM「もちろん見たことはないんだが、一応絵から判断できるかどうかアイテム鑑定してもらおっか」
メイ「まず無理やとは思うけどね……はい失敗」
アルトリア「ピンゾロだ!(笑)」
GM「いや〜、これは素敵な服ですね(ネコ耳の衣装をさして)」
アルトリア「お〜い、そっちかよ(笑)」
GM「するとアスランは『素晴らしいだろう、そうだろ、そう思うだろう?』と熱弁を振るう(笑)」
メイ「どこで盛り上がってるねん、お前ら(笑)」
GM「何かアスランが汚れてくような気がするけど(笑)、確かに言われてみればこの屋敷にはネコ耳のメイドしかいなかった」
メイ「なるほどね〜」
GM「さらにアスランは『……この絵を見て、メイドはネコ耳にかぎるって思ったんだ』と自分の好みを語りはじめた(笑)。ああ、ボニファティウスがギスカールに話した『領主様には少し困ったところがある』と言ったのはそこやからね」
ギスカール「ネコ耳しか採用しないのかよ」
GM「で、その話を聞かされたフィオリーナはしょんぼりしてる」
アルトリア「しょんぼりしてる?」
ギスカール「かわいそうにな(笑)」
GM「まあ、どういう話かといえば、妖魔退治をしてほしいということ。もちろん報酬は出すし、中に何かあったら、鎧を抜いて全部持って行っちゃっていいよって約束してくれる。『ご先祖さまの誇りだから』だってさ」
ギスカール「家宝というわけだな」
GM「なお、伝承によると、ご先祖様はヴァーナと結婚したことになってる。実際にその伝承を聞いたことがある人がいるかもしれないんで、ここにいない人もロールはしといて。神殿で聞かされたってことで。知力で振ってもらって、10以上」
ギスカール「ピンゾロ〜」
メイ・アルトリア「無理〜」
キナガート「12」
GM「キナガートは巨人退治の伝承を聞いたことがある。ただ、それによるとパーティは4人説と5人説とがある。共通しているのは、女はひとりしかいなかったということ」
ギスカール「実はこの巨人が味方でだね……(笑)」
GM「だから、ウォーリアとメイジが巨人を攻撃してるっちゅうの(笑)。とにかく、先に報酬を渡しておこう。『助けてもらったうえにこのようなことを頼むのはずうずうしいと思うのだが、私の力不足で申し訳ない』だって」
アルトリア「まあ、仕方ないわよ」
キナガート「しかし心の中では『出すものさえ出してくれればいいのよ』と思っているのだった(笑)」
GM「というわけで、アルトリアさんに400ほど渡しておこう。この村の中ではポーション系は買えることにするよ。神殿あるし」
メイ「で、墓ってどんな感じ?」
GM「さっきの丘を上がっていくわかりにくい道があるんだわ。墓はけっこう大きくて、表に碑が立っているんだが、墓の入り口は壊されていて、その中に何かはわからないけど住んでいる生物がいた」
メイ「どんな生物か覚えていますか?」
GM「妖魔ってアスランは言ってたな。刀もってて、生気がなくていかにも邪悪化したようなやつ。とりあえず見たのは2体」
メイ「入ってすぐくらいのところ?」
GM「わりと手前で襲われた。普段は中になんか入らないから構造知らなかったんだけど、彫像とかもあって飾りつけはしてたみたい。というわけで、ぼちぼちパーティ合流を望むのですが」
キナガート「そうGMの思うようにいくかな、フフフ……」

次回につづく
posted by 日和佐潤 at 01:47| Comment(0) | TrackBack(1) | リプレイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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